大学院生活では、それはもうたくさんの本を読みます。
ゼミでの発表、授業のレポート、自分の研究に関連する文献・・・
それぞれの発表に合わせて、メモすることは異なりますが、
自分の研究に必要だと思われる文献
(=先行研究)
は、以下の点をメモしておくとよいと思います。
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(1)どの分野の論文か
どの論文も、必ずある分野に位置づけられています。
分野によって、ものの捉え方は違いますから、
こうした違いも踏まえて、読解しなければなりません。
また、この分野を確認しておくと、
先行研究を検討するときの研究カテゴリーにまとめるときも
役に立ちますよ。
(2)この文献の主な知見(発見、新しいこと)はなにか
どんな論文も、
必ず筆者がいいたい「新しいこと」が
あるはずです。
それこそが、その論文のキモですから、
この論文の「新しい知見、発見」はなにかを
おさえておきましょう。
(3)その知見の根拠は何か・・・なんのデータを用いたのか
論文で書かれている知見が、
なにをもとに導き出されたのか、
を確認しておくことは、とても重要です。
例えば、
少数の人たちへのインタビューデータなのか、
サーベイによる量的なデータなのか、
あるいは統計データを用いたのか・・・などです。
データの種類によって、
その文献で提示されている知見の意味も異なります。
あとあと、検証するときのチェックポイントになることもあります。
また、自分の研究の調査設計の参考になることも。
そこで、次回は、
先行研究の調査やデータの
どこをおさえておけばいいのか
についてお伝えしたいと思います。
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