以前、社会調査の授業はちゃんと履修しましょう!と
お話ししました。
授業で学ぶのはもちろんですが、
実際に調査を始めたり、データを分析したりする段階になると、
やはり、手元に本をおいておいて、
それを参考にしながらすすめることになると思います。
そこで、私がとても分かりやすくて便利だなと思った本をお勧めします。
ここでおすすめするのは、初心者向けのものですが、
けっこう役に立ちますよ。
①統計学
量的調査の分析をする授業では、数式がバンバン出てくるし、
微分積分とかシグマとか、
「うわ~なつかしい~~まさか、40代でまたお目にかかるとは・・・」
って遠い目になりました(´;ω;`)ウゥゥ
学校から離れて数十年の私には、
数式を思い出すだけでもたいへんでした。
自分の調査で量的分析は使いませんでしたが、
知識として理解しておくことは、先行研究を理解するためにも大事です。
そこで、知識として理解しておきたい、という方には、
小島寛之『完全独習 統計学入門」ダイヤモンド社がおすすめです。
中学までのかんたんな数式だけで、統計学の基礎を理解できますよ。
②質的調査、分析
修論で、質的調査をする予定の方におすすめなのが、
中蔦洋『初学者のための質的研究-26の教え』医学書院です。
これは看護、福祉などの退陣援助サービスの領域で活躍する方向けの調査の本ですが、
とにかく、とても読みやすくてわかりやすいです!!
基礎的な知識を理解するのに最適な一冊ですよ。
これで物足りないな~という方は、
近藤克則『研究の育て方-ゴールとプロセスの「見える化」』医学書院がおすすめです。
わかりやすく平易な表現なのに、本当に重要なポイントが理解しやすく書かれています。
そして、さらに、具体的な分析の段階に入ったとき、
参考になったのが
水野節夫『事例分析への挑戦――’個人’現象への事例媒介的アプローチの試み』
です。
これは、独自の事例媒介的アプローチを説明する本なので、
全体的には難しいのですが、
ここで用いられている事例媒介法は、分析のときの貴重な指針になりました。
そこで、次回、ちょっと詳しくこの方法をお知らせしますね。
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