先行研究は、
「ほら、自分が発見した知見は、まだ誰も発見してなかったよね!」
ということをアピールするためにもつかいます。
修論は、
「自分が見つけた新しい発見が、
本当に『新しい』知見であることを証明する」文章です。
調査したり、データを分析したりするなかで、
「あれ?これってまだ誰も指摘してないことじゃない?」
っていう知見が見つかったとしましょう。
でも、自分だけが「新しいよね!!」と言ってるだけでは
「新しい」と認めらません。
「これまでの研究で明らかになってたことは、これとこれ。
じゃあ、私が見つけた知見は、これまでの研究で明らかになってるか、
先行研究を確認してみよう。
ふむふむ、先行研究では、これとこれは指摘してる。
でも、私が見つけた5つのうち、
この知見だけは、誰も指摘してない!
ほら、私が見つけた知見は『新しい』よ!!」
と、読者を納得させて初めて「新しい発見」になるんです。
修論を書くとき、この手続きを理解するのがほんとうに大変でした。
しかも、話を聞くだけでは理解できないものなので、
習得するには on the job training あるのみです。
とはいえ、独学では間違った方向に進んでしまったり、
いつまでもぐるぐる悩んで先に進めなかったりします。
できれば、修士1年のあいだに、
試しに先行研究のレビューを書いてみる
→先輩や同級生に読んでもらう
→内容へのアドバイスをもらう
→アドバイスをもとに修正する
のサイクルを実行しましょう。
このHPのサポートサービスでもご利用いただけますよ。
書いて修正、書いて修正のくりかえしの中で、
先行研究の意味が腑に落ちたとき、
修論の書き方も理解できると思います。
Photo by Karla Hernandez on Unsplash
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