先行研究とは その1


社会人院生が陥る落とし穴のひとつが、 

 「先行研究がわからない」ということです。


 わたしも, 大学院に入学して修論を書いた後も 

 「先行研究とはなにか?」が今ひとつわからず、

 あらゆる先輩や同期の院生に「先行研究ってなに!?」と聞きまくっていました。 


 そもそも入学したての頃は、 

 「私の研究に、先行研究はない」 

 と思ってました(うわーー!!恥ずかしい!!)

 他の社会人院生もこう言うことがすごく多かったのです。


 研究を知ってる方からしたら、 

「はあ!?(# ゚Д゚) 先行研究なかったら、それは研究じゃないよ、小説か作文だよ!」 

っていうくらい基礎的なことだけど、

 何度説明を聞いても、 

 ぴんとこなかったんですよね。


 で、2つの修論を書いて、

なにを勘違いしていたのかに気づいてきました。


 社会人院生は「先行研究」を、 
自分が選んだテーマ、問い、対象に
どんぴしゃ「あてはまってる」もの、と捉えているということに。


 前回のコラムにも書いたように、 

 先行研究は 

 「私のしようとしてる研究は、まだ他の研究者がやってないよ」 

ってことを示すために必要なものです。  


つまり、

先行研究とは、自分の研究にどんぴしゃで「あてはまらない」もの

なのです。 


 そして、

こうした先行研究の上に、

自分の研究を積み上げるという作業が、

 修論でなければ学ぶことのできない研究の手順なのです。

Photo by La-Rel Easter on Unsplash

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