社会人院生が陥る落とし穴のひとつが、
「先行研究がわからない」ということです。
わたしも, 大学院に入学して修論を書いた後も
「先行研究とはなにか?」が今ひとつわからず、
あらゆる先輩や同期の院生に「先行研究ってなに!?」と聞きまくっていました。
そもそも入学したての頃は、
「私の研究に、先行研究はない」
と思ってました(うわーー!!恥ずかしい!!)
他の社会人院生もこう言うことがすごく多かったのです。
研究を知ってる方からしたら、
「はあ!?(# ゚Д゚) 先行研究なかったら、それは研究じゃないよ、小説か作文だよ!」
っていうくらい基礎的なことだけど、
何度説明を聞いても、
ぴんとこなかったんですよね。
で、2つの修論を書いて、
なにを勘違いしていたのかに気づいてきました。
社会人院生は「先行研究」を、
自分が選んだテーマ、問い、対象に
どんぴしゃ「あてはまってる」もの、と捉えているということに。
前回のコラムにも書いたように、
先行研究は
「私のしようとしてる研究は、まだ他の研究者がやってないよ」
ってことを示すために必要なものです。
つまり、
先行研究とは、自分の研究にどんぴしゃで「あてはまらない」もの
なのです。
そして、
こうした先行研究の上に、
自分の研究を積み上げるという作業が、
修論でなければ学ぶことのできない研究の手順なのです。
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