社会人院生が履修すべき「調査・分析」科目ですが、
実は、いくつもの「調査・分析」授業があります。
このうちのどれを取ったらいいでしょうか?
まず、あなたが博士課程に進学を希望し、
いずれは研究者になりたいと考えているなら、
「社会調査士」の資格をとるための科目を取るといいと思います。
社会調査士カリキュラムの詳細はこちら
→ http://jasr.or.jp/for_students/get-sr/curriculum_sr/
調査には、おおまかにいうと
インタビューや参与観察などのⒶ質的調査と、
アンケートや統計を用いるⒷ量的調査
があります。
社会調査士資格を取る場合は、この両方を学ぶ必要があります。
一方、修士課程だけで修了する予定の方は、
Ⓐ質的調査か、Ⓑ量的調査のうち、
自分の研究テーマにあった調査・分析法を履修しましょう。
どちらが自分の研究テーマにあう調査法なのかがわからないなら、
まず、調査の「概論」を履修するといいと思います。
Photo by Matt Ragland on Unsplash
調査法の授業を選択する場合、
講義だけの授業ではなく、演習方式の授業をおすすめします。
演習方式では、
具体的なテーマを設定し、テーマに沿った調査を設計し、データを収集します。
集めたデータを分析したら、レポートとしてまとめるところまで行います。
修士論文の予行練習みたいなものですね。
これを経験しておくと、
2年目で自分の研究を進めるときに見通しがつきやすくなると思います。
しかも、大学院で学ぶ調査・分析手法は、修了後の実社会でも役に立ちますよ。
量的調査についての知識があれば、
政府発表などの数字がどんな意味をもつのかを深読みできます。
質的調査を学んでおけば、
例えば、事業を始めるときの事前調査などで、
顧客のニーズを聞き、分析するときにつかえるでしょう。
社会科学的な手法は、大学院だからこそ学べることです。
しっかり身につけて、社会での活動に役立ててくださいね^^/
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