分析の視点を学ぶ 3

なぜ、ドラマ手法が社会人院生に有効なのか?


の前に、

もうひとつアクティビティをご紹介。



②フリーズフレーム

準備:ひとつの短い物語、小説、絵本など

   参加者全員で読み合わせします。


次に、グループに分かれます。

経験的には、3~5人くらいだと、

短い時間でまとめやすいと思います。


開始:まず、各グループで、どの場面を取り上げるか決めます。

   ほかのグループと重複してもOK!


   取り上げる場面が決まったら、

   その場面を、

   全員で、全身をつかって表現しましょう。


フリーズフレームとは、静止画、のこと。

つまり、

みんなで、1枚の静止画をつくりあげるのです。


どう配置したら見ている人に伝わるか?

どんな表現なら、内容を伝えられるか?

チームワークと個性が求められるアクティビティです。


ここで紹介したものは、

ほんの一例ですが、

なぜ、こうした試みが、

社会人院生に必要なのでしょうか。


それは、

「社会人」という鎧を脱ぐためです。


「社会人」は、

たくさんの鎧を、

きづかないうちにまとっています。


「部長という誇り」、

「正社員として働いてきた矜持」、

社会の「こうあるべき」に適応しすぎて、

「たてまえや新聞の受け売りばかり話すくせ」

などなど・・・


ドラマ手法を用いると、

体も心も(冷)汗をかきますが、

それによって、

鎧がポロリ、と脱げるのです。


そして、もうひとつ。

より深い理解を経験する、

ということです。


わたしたちが、

いろんな情報、知識として知ることは、

例えるなら、

プールの表面を、

プールサイトに寝そべって、ちょっと触っているようなもの。


ドラマ手法のアクティビティは、

プールにドボン!と飛び込んで、

「あ、痛かった!」とか「意外に深かった!」とか、

水に押しつぶされそうな感じとか、

息が苦しいこととか、

でも水に抱かれると気持ちいいなとか、

ぷかぷか浮くからだの感じとか

とにかく感じることなんですね。


こうした経験を通して、

表面的な理解の仕方、

に一石を投じること。


社会人院生には、

まずはじめに、こうしたアクティビティを行い、

表面的な理解を「ガツン!!!」とこわしてしまいましょう。



photo by Wouter Supardi Salari @unsplash


大学院生活 ガイド

おもに社会人院生の方向けに 大学院合格後の アカデミックライフ・スキルを お伝えします。

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