さて、前回「文章を書き直す3――軸で並べかえる」での課題で、
いくつの「軸」を見つけることができましたか?
もういちど、前回の課題を確認しましょう。
課題 以下の野菜を、何通りの「軸」で分けることができるでしょうか?
ナス、トマト、ピーマン、きゅうり、白菜、
キャベツ、小松菜、セロリ、しいたけ、
大根、人参、じゃがいも、玉ねぎ、さつまいも
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手始めにわかりやすいのは、このあたりでしょうか。
(1)「形」で分ける
細長い:きゅうり、ナス、小松菜、セロリ、大根、人参、さつまいも
楕円:ピーマン、白菜、
丸い:トマト、キャベツ、しいたけ、じゃがいも、玉ねぎ
(2)「外側の色」で分ける
赤系:ナス、トマト、人参、さつまいも
緑系:ピーマン、キャベツ、小松菜、セロリ
白系:白菜、大根、
茶系:じゃがいも、玉ねぎ
「外側の色」があれば「内側の色」で分けるのもありですよ( ̄ー ̄)ニヤリ
(1)(2)は見た目に関するものですが、
見た目だけでなく、用途によって分けることもできますね。
(3)「利用する部分」で分ける
果菜類:きゅうり、トマト、ピーマン
葉菜類:白菜、キャベツ、キノコ
根菜類:大根、人参、じゃがいも、玉ねぎ、さつまいも
(4)「料理の種類」で分ける
和風料理に使うことが多い:ナス、ピーマン、白菜、小松菜、しいたけ、
大根、人参、じゃがいも、玉ねぎ、さつまいも
洋風料理に使うことが多い:ナス、トマト、ピーマン、きゅうり、キャベツ、
セロリ、人参、じゃがいも、玉ねぎ
このように分けるとき、もちろん重複することもあります。
さらに、学問的な分類でも分けられますよ。
(5)「植物学的分類」で分ける
双子葉植物離弁花類:フウチョウソウ目アブラナ科:白菜、大根、キャベツ
セリ目セリ科:人参、セロリ
双子葉植物合弁花類:ナス目ナス科:ナス、トマト、きゅうり
ナス目ヒルガオ科:さつまいも
単子葉植物:ユリ目ユリ科:玉ねぎ
真菌植物:ハラタケ目キシメジ科:しいたけ
専門が異なれば、分類も変わってきます。
例えば、言語学などの視点からだと
カタカナ表記のもの、漢字表記のもの・・・といった分類だってありえるかもしれません。
この他にも、実はいろんな分類がありますよ!!
こんなふうに、切り分ける「軸」はいろいろです。
「軸」がブレていると、読み手は、
「この書き手はどこに着目してるの??」
と、焦点をどこに定めるべきか迷ってしまいます。
だからこそ書き直しのときは、
「自分がどの軸で考えているのか」
を明確に示すために、
「軸」に沿って、内容をまとめなおす
といいですね。
とはいえ、これに自分で気づくのは、
かなりの上級者レベルですから、
できるだけ、
先輩などに見てもらうようにしましょう。
そうして少しずつ、
自分の「軸」を意識してまとめなおすスキル
を養っていきましょう。
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