「修士論文」と言っても、
実は、
所属する大学、
所属する研究科、
所属する専攻やコース、
所属するゼミや指導教員
によって、求められる”書き方”が異なります。
例えば、
この研究科では、
かっちりとした固いアカデミックな表現を用いる方が受けがいい、とか
あの先生は、歴史的な背景を重視するから、そこを厚く書くといいよとか。
わたしが、東大で博士課程の先輩に言われて驚いたのは、
「読み物としておもしろく書けてればいいと思う」
というアドバイスでした。
それまで、かっちり難しく書くことが必要だと思っていたのに、
「読み物としておもしろいもの」
と言われて、
目からウロコが何枚も落ちました!!
「先生も、
他の業務がたくさんあって、忙しい中、読まなきゃいけないんだから、
おもしろいものを読めた方がいいよね」
という先輩のことばに、
「なるほど!
このコースではそういう書き方が
求められてるんだ!!」
と初めて気づきました。
とはいえ、
この「読み物としておもしろいもの」は、
わたしが所属していたコースでは有効だけど、
他の大学や他の研究科、コースでは有効な書き方ではないかもしれません。
つまり、
所属先での独特の評価基準
なんですよね。
ただし、
この独特の評価基準は、
実はあまり言語化されないので、
ゼミ発表や指導を受ける中で、
肌感覚で身につけていく部分があります。
でも、この独特の評価基準を知っていれば、
そこに照準を合わせて、
より「口頭試問に通りやすい修論」を書くことができるようになりますよ!
そのためにも、
「ピアネットワークをつくる」で紹介したように
修士の仲間や博士の先輩など、
情報を収集し共有できるピアネットワークをつくっておきましょう!
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