2020.04.25 06:19修論とは「発見」を文章にするものPhoto by Yan Ming on Unsplash大学院に入学すると、当然のように修士論文を書くための勉強、研究が始まります。でも、社会人院生は、「修論とは何を書くものなのか」が意外に理解できていません。そもそも修論ってどんなもので、レポートとどう違うのか?答えはズバリ、「新しい発見があること」です。レポートは、これまでの研究者が調べてわかっていることをまとめた上で、自分の意見を書きますよね。その意見は、あくまでもレポートとして調べた中からわかったことであって、必ずしも自分が調査した結果から導くのではありません。一方、修論で求められるのは、以下のプロセスです。 A「これまでの研究者が調べていないこと」を見つけ、 B「自分で調査して」 C「新しく...
2020.04.15 05:00Word機能の活用術社会人のみなさんなら、お仕事ですでにWord文書はフル活用されてるかたもいるでしょう。そんな方には必要ないかもしれないのですが、修論サポートを行う中で、事務仕事をする社会人の方でも(大学生も!)、意外にWordの便利な機能を知らないことに気づきました。そこで、修論という長い文章を書く上で知っておくと助かるWord機能について、かんたんにお伝えします。
2020.04.07 05:29伝える技術さて、大学院生活が始まると、なにかと文を書く機会が多くなります。アカデミックの場での評価の対象は「書かれたもの」です。ゼミや報告会での研究発表、リサーチぺーパーも修士論文も、「書かれた文章」がすべてです。「あ、あそこはちょっと説明が足りてなかったんで、 今、口頭で捕捉説明しますね」というのは仕事の場では、そんなに問題にはならないですね。むしろ注意をひきつけるという一つの方法でもあります。でも、アカデミックの世界では、「修士論文ではうまく書けなかったから、口頭で説明します」は基本なしだと思っておきましょう。(ゼミの発表では許されますけど、それも先生によります)だからこそ、誤解なく、正確に、読み手に伝える技術が必要です。社会人にありがちなのが、・文学的表現...
2020.04.01 07:17ゼミでの作法ー「自分語り」を封印する 修士課程では、入学当初からゼミに所属します。ゼミですることは、おもに次の2つです。・学生が、自分の研究、論文ついて発表する・教員が読みたい本を、輪読するゼミでは、仕事場での作法とは違う、アカデミックの場の作法が求められます。社会人院生がやりがちな失敗のひとつは、学問の知識を用いて議論する場なのに、「自分の経験」に基づいてしゃべってしまう、ということです。ゼミで話をするときに、よって立つべき根拠は、・学問の中で明らかになっていること(先行研究)・自分がフィールドで集めてきたデータをまとめて分析したもの・そうしたデータに基づいて導いた分析結果や自分なりの考え方などです。「自分の経験」が研究の最初の動機であることもあるでしょう。そのこと自体が、悪いのではあり...