学問的文章を知る、書く 4ーー感じたことを書く


あなたが大好きなものはなんですか?


食べ物、映画、小説、スポーツ、街、行為・・・


または、休みの日にしていることは?

音楽を聴く?

野菜を育てる?

山登りする?


ひとつだけ、好きなものを決めたら、

「どうしてそれが好きなのか」

「どんなことを感じるのか」

を、

ことこまかく説明してください!


Photo by 自然@AC-photo


例えば、わたしは、

おむすびが大好きです。

あの湯気とともに香る甘い匂い、

口の中にいれると、

塩気とお米の甘みが、ふわっとほどけて、

口の中でも湯気が立ち上り、

ほかほかする感触・・・

そこに、

海苔の旨味が追いかけてきて、

お米をかむごとに幸せな気持ちになるんです。


とまあ、こんな感じで表現します。


ありがちなのが

「おいしいから好きです」

という説明ですが、

これはNG。


だって、

あなたにとって「どうおいしいか」を

聞いてるんですから!!


わたしたちって、

嫌いな人や、嫌いなものについては、

えんえんしゃべれますよね?


なのに、

好きなものについては、

意外と

「好き💖」

だけで済ませてませんか?


だからこそ、

「好きなもの」を説明することは、

表現力の訓練に最適です。


教員は、

できるだけ具体的に表現できているか、

他の人に伝わる説明になっているかを、

チェックしましょう。


そして、

「おいしいから好き」的な

アバウトな説明がでてきたら、

すかさず


「つまり、どういう感じ?」

「それはどういうことなの?」


と、

問いを重ねていきましょう。


学生がたじたじになって、

「そういえば、自分はことばにすることをしてこなかった・・・」

と気づいてくれたら、

このレッスンは成功です。


そして、

この訓練では、

教員の「問う力」も重要です。


ぜひ、学生とのセッションを楽しんでください。


大学院生活 ガイド

おもに社会人院生の方向けに 大学院合格後の アカデミックライフ・スキルを お伝えします。

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