こうしてものすご~~~~く書くのが怖くなった結果、
先行研究の知見を、ひたすら引用するだけの内容になっていく・・・
という時期がやってきます。
でも、大丈夫!
それは、あなたが成長した証です。
先行研究の偉大さがわかったということ、
書いた文章には責任が生じるということ、
理論的根拠をしっかりと提示しなければいけないと
身に沁みて理解し始めているということ、
なんですよね。
そんな状態になったとき、
まずは、
先行研究をつなげた記述に徹してみてはどうでしょうか。
それらを書いた後、
自分の研究テーマと比べてみて、
「ん?ここは、~~の視点が足りないんじゃないかな?」
「あれ?ここは、自分の考えと違うな」
というところに、自分の意見を挿入していきましょう。
調査、分析を経てから、
もう一度見直すと、
もっと自分の意見が明確になってくると思います。
わたしは、修論を2度書いて、著書も出しましたが、
それでも
「書くのが怖い」気持ちはなくなりません。
ことばを紡ぐというのは、
こんなに勇気のいることなんだなぁと、
書けば書くほど実感しています。
でも「書くのが怖い」という気持ちの向こうには、
「多くの人に納得してもらえるよう、書けているだろうか」
「誰かを傷つけるような文章になっていないだろうか」
という、
見えない読者への配慮があると思います。
「書くのが怖い」と上手につきあいながら、
自分の意見をよりよく伝えられるように努力し続ける。
それもまた、大学院で学べる大事なスキルなのです。
illustration by mybears on illust AC
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