書くのが怖い その2


こうしてものすご~~~~く書くのが怖くなった結果、

先行研究の知見を、ひたすら引用するだけの内容になっていく・・・

という時期がやってきます。


でも、大丈夫!

それは、あなたが成長した証です。


先行研究の偉大さがわかったということ、

書いた文章には責任が生じるということ、

理論的根拠をしっかりと提示しなければいけないと

身に沁みて理解し始めているということ、


なんですよね。


そんな状態になったとき、

まずは、

先行研究をつなげた記述に徹してみてはどうでしょうか。


それらを書いた後、

自分の研究テーマと比べてみて、

「ん?ここは、~~の視点が足りないんじゃないかな?」

「あれ?ここは、自分の考えと違うな」

というところに、自分の意見を挿入していきましょう。


調査、分析を経てから、

もう一度見直すと、

もっと自分の意見が明確になってくると思います。


わたしは、修論を2度書いて、著書も出しましたが、

それでも

「書くのが怖い」気持ちはなくなりません。

ことばを紡ぐというのは、

こんなに勇気のいることなんだなぁと、

書けば書くほど実感しています。


でも「書くのが怖い」という気持ちの向こうには、

「多くの人に納得してもらえるよう、書けているだろうか」

「誰かを傷つけるような文章になっていないだろうか」

という、

見えない読者への配慮があると思います。


「書くのが怖い」と上手につきあいながら、

自分の意見をよりよく伝えられるように努力し続ける。

それもまた、大学院で学べる大事なスキルなのです。


illustration by mybears on illust AC

大学院生活 ガイド

おもに社会人院生の方向けに 大学院合格後の アカデミックライフ・スキルを お伝えします。

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