これまで何度か「問い」について、お伝えしてきました。
調査を始める前に、いったん「問い」を立てますが、
この「問い」は不変のものではありません。
実は、
「問い」もまた、調査や執筆のプロセスを経て、
育っていくものなのです。
アカデミックの世界では、
問いー仮説ー結論のつながりが重要だ、
ということは
もう意識せず空気を吸っているようなもので、
多くの教員にとってはあたりまえすぎて、
きちんと言語化できていないことが多いように思います。
私自身、
問いー仮説ー結論
のつながりの重要性が腑に落ちたのは、
2度目の修論を書いているときでした。
アカデミック世界の常識がわからない社会人院生は、
「問い」が重要なことはわかるけれども、
なぜ重要なのか、どう使えばいいのかがわからず、
教えてもらえないまま、
ふわっと理解して、なんとなく使っている、
という人もいるでしょう。
問いは、たいてい
「なぜ」や「どのように」「何が」
といった疑問からはじまることを、
まずは覚えておきましょう。
そして、研究が進むにつれて、
「問いは変化して(させて)いくもの」
だと思っておきましょう。
つまり、
変化していく(させていく)=育てる
ということなのです。
研究の進み具合に応じて、
問いを、何度も確認しましょう。
そうすることで、
問いがしっかりと育ってくれますよ。
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