分析は点、考察は面 その2


データを分析して明らかになったことは、

まだ点=パーツにすぎません。


データから抽出した多くの点は、

それだけでは、バラバラで

どのような関係にあるのかはわかりません。


このバラバラの点の中から

関連するものを拾い上げ、

つなぎ合わせると、線になります。


修論の材料となるこの線は、

  背景となる線、

  主題となる線、

  主題を補う線・・・など

論文の主張の妥当性を示すため重要な論理のパーツとなります。


これらの線を重ねて、

面へと広げていく作業が、考察です。


Photo by Eric Prouzet on Unsplash



考察は、

データから直接導き出すというよりも、

(そういう場合もあるかとは思いますが)

データから分析されて抽出されたいくつもの線=論理を、

論理的によりあわせていく作業なのですね。


と、このように書かれたものを読んでも、

抽象的過ぎて、なにがなにやら・・・

という社会人院生の方もいると思います。


そんな方は、

とにかく修士論文を書くプロセスの中で、

苦しむのがいちばんです!(ΦωΦ)フフフ…|д゚;)


ふだんの会話では、

自分のたんなる感想も、

根拠のあやふやなうわさ話も、

科学的なデータに基づいた話も、

自分が体験したことから学んだ考え方も、

ぜんぶがごちゃまぜになっていますよね。


一方、修論を書くことは、

事実、

事実から抽出した知見、

その知見から言える自分の主張、

など、

性質の異なる修論のパーツを意識して、

論理的につなぎ、よりあわせていく作業です。


分析と考察を峻別できるようになると、

より鋭い論理的な修論になると思います。


「分析は点、考察は面」

ということばが、

「なるほど!こういうことだったのね!!」

と腑に落ちるときまで、

トライ&エラーを繰り返しましょう!



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