文章を書き直す 2――時系列に並べかえる


自分が思うままに書く最初の原稿=初稿は、

自分にとっては必然の論理なので、

「論理的な流れで書けた!」と思うでしょう。


しかし、他人が読んでもそうとは限りません。


プロの作家さんでさえ、

読み手の立場になって何度も書き直し、

さらに、

編集さんのアドバイスで文を書き直すからこそ、

読者にわかりやすい読み物として、

作品を完成させることができるのです。


だとすれば、素人の、

まとまった文章を書いたことがない社会人院生に、

初稿を見直す作業は必須です。


初稿を見直さないまま、文章を発表するのは、

寝起きの素顔で、寝ぐせも直さず、

パジャマのまま、会社に行くようなもの!!!


必ず、初稿を見直す作業を行いましょう。

その見直しの視点のひとつが、

「時系列に並べかえる」

です。



自分が思うままに書いているとき、

実は、思考はあっちに行ったりこっちに行ったりしています。


例えば、


A:2020年の話をした後で、

B:2010年に逆戻りし、

その流れで、C:2015年のことを書いたと思ったら、

ふと思い出してD:1990年代のことを書く、


・・・といったことが、初稿ではよく起きます。

こんな順序で書いていると、

読んでいる方は、頭がぐるぐる回ってしまいます。


これを、


D:1990年代 → B:2010年 → C:2015年 → A:2020年


と書き直すだけで、

読み手は、スムーズに出来事の流れをたどることができ、

理解が深まります。


初稿を書いたら、

必ずプリントアウトして、

時間(出来事が起きた年月など)の部分に

印をつけてみましょう。


時系列の流れに沿っていなかったら、

時系列に並べかえることで、

ぐっとわかりやすさが増しますよ。


大学院生活 ガイド

おもに社会人院生の方向けに 大学院合格後の アカデミックライフ・スキルを お伝えします。

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