教員も学生になる


これまで、

大学院教育に使える

さまざまなアクティビティを

ご紹介してきました。


が、

これらのアクティビティを成功させるためには、

コツがあります。


そのひとつが、

「教員も、学生のひとりとして参加する」

ということです。


教員は、

「指導するべき人」

という思い込みのため、

アクティビティをするときも、

つい、観察者や評価者のような立ち位置で、

アクティビティを見るだけ、

の状態になっています。


でも、

そうやって、

参加しない人がいると、


「なんか見られてて、居心地悪いな」

「どんなこと考えてるんだろう、この発言はマイナスかな?」


と、

参加する学生も、

100%の没入感で

アクティビティに参加できなくなるのです。


この100%の没入感を得られ、

なんでも言えそうな雰囲気にするためには、

「教員も、学生になって楽しむ」

ことがもっとも効果的です。


学生と同じ目線で、

フラットな関係になれると、

アクティビティが活発で、

笑いがあふれ、

忌憚のない意見をいいあえる

実り多い場となります。


もちろん、

ところどころでは、

「教員として伝えたいこと」

をコメントします。


でも、

コメントしたら

すぐに

教員モードから学生モードに切り替えましょう。


とはいえ、

教員も

いろんな性格の方がいるわけで

こういう対応が苦手な方もいるでしょう。


それでも、

「学生と同じ目線」にいよう

と、

努力する姿勢は

学生との良い関係性を保つために、

重要だと思います。


教員が権威性を帯びると、

学生も緊張します。


社会人院生の場合、

「社会人」という鎧をまとっていますから、

教員自らが、

鎧を脱いで学生になる、

ことで、

「社会人の鎧」を脱ぐための練習として、

アクティビティを活用すると

よいのではないかな、

と思っています。

Belle Collective @unsplash

大学院生活 ガイド

おもに社会人院生の方向けに 大学院合格後の アカデミックライフ・スキルを お伝えします。

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