学問的文章では、
「論理の流れ、根拠が伝わりやすい表現」
が求められます。
具体的には、
・シンプルな表現
・短い文
・丁寧な説明
です。
一方、
できれば避けたいのが、
比喩、まわりくどい表現、文学的表現、慣用句・・・
です。
では、学問的文章の書き方訓練をしていきましょう!
①いま見ているものを説明する
今、あなたはどこにいますか?
それはどんな場所ですか?
誰がいますか?
どんなものが、どのように配置されていますか?
その場所で、あなたはなにをしていますか?
どんなことを考えていますか?
なにを感じていますか?
他の人はなにをしていますか?
どうでしょうか。
ただ「自分の部屋にいる」と書いた人は、残念!!
「自分の」「部屋」というあいまいな内容では、
読み手に伝わりません。
そう、文章を書こうと思ったら、
「感度を高める」作業が必要です。
教員は、学生が書いたものを確認しながら、
まだ書かれていないことやもの、ひとに注意を促してください。
また、ものだって、
ただ「机がある」では、
ほとんどなにも伝わりません。
「長さ1.5メートル、幅0.5メートルの、
天然木を用いたどっしりとした天板に、
黒い鉄の脚がついたスタイリッシュな机」
なのか、
「茶色い繊維版に脚部がスチールの
よく会議室に使われるような机で、
3人が横に並んで座れるくらいの横幅がある」
なのかで、
読み手に伝わる内容は変わります。
このように、
ドットの荒い映像を、
高精細な映像にするためには、
観察と具体的な表現が大事!
学生には、まずそのことに気づいてもらいましょう。
そして、もうひとつ。
学生に数人のグループになってもらい、
そのグループのひとりに、
次の写真を見せます。
photo by Tamanna Rumee @unsplash
他のメンバーは、
写真を見ている学生の説明を聞いて、
図を見ないまま、
再現する。
さあ、再現率はどうだったでしょうか?!
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